作品詳細

庁舎建築・再考 - 商店街と共につくる町 -

優秀賞

氏名
高垣 麻衣花
所属
法政大学大学院 デザイン工学研究科 建築学専攻
研究室
富永譲建築設計意匠研究室

作品概要

本計画では、実際に建て替え計画のある北区役所を設計することによって、東京都心部における庁舎像を描いていく。
設計にあたり、以下2つのテーマを持った。

1.「都市に余白をもたらす場所」
西洋のCity Hallは、大きな広場に面していることが多く、ノリの図では都市構造の一部として白抜きされ、街路や広場といったものと同じ位置づけで庁舎が扱われている。東京の高密な都市の中に、庁舎建築を建てることで、市民に内部的な都市の余白・市民活動を受け入れる公園のような場所を考える。
2.「人々の日常生活と重なる庁舎」
東京にはそこに暮らす人、通勤・通学する人、観光客などたくさんの人の日常が交差し、そしてもうすでにまちの中心を担っているなにかが存在するはずである。つまり人々の日常の中にそのまちをつくってきたシティホール“市民の生活を支え、交流拠点となってきた場所”があると考えられる。私はその日常の中にあるシティホールに庁舎の機能を重ねる合わせることで、そこにしかない新たな庁舎像が描けるのではないかと考えた。
本計画では、北区民の衣食住を賄ってきた十条銀座商店街に庁舎建築を重ね合わせることで、本来的な意味でまちづくりの中心となるような場所を提案する。

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(PDF:2.6MB)