作品詳細

異学年生活集団を軸とした羽村市武蔵野地区学校の計画 - 地域社会と連動する小中一貫校の設計 -

氏名
山嵜 周拓
所属
日本大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
研究室
本杉 省三研究室

作品概要

学校建築は戦後の経済成長期の人口の増加に伴い全国的に一斉整備されたが、子どもを取り巻く環境は大きく変わり、現在学校に期待される教育は幅広く多様になっている。本計画は、生活や社会性などを幅広く養うための様々な集団単位を形成し、地域の核としてまちとつながる学校の提案である。
敷地は東京都羽村市。小・中学校間が分断された状況や敷地周辺のコミュニティ形成の場の不足を解消するために、異学年生活空間の創出と地域連動のシステム構築を行う。
具体的な計画として、クラス運営方式を各学年の適正学習形態に合わせ、1,2年生は総合教室型、3,4年生は特別教室型とし、拠点としての役割を果たすため求心性の強い屋根形状とする。成長にばらつきが見られる5-9年生は教科センター方式(教科教室型+OS)とし、教科ごとの特徴を活かす段差と溜まりのOSを設える。また、地域施設を複合し、住民利用部分をつくることで、放課後には学校が生涯学習の場として変化する。緊急時にも学校機能と避難所機能の共存が図られる。
建築の中心を走るアクティビティストリートには子どもや大人が動く風景が溢れ、地域の学びの場として活動が集積することにより、この学校は子どもの社会性を育むまちのヨリドコロとなる。

異学年生活集団を軸とした羽村市武蔵野地区学校の計画 - 地域社会と連動する小中一貫校の設計 - 異学年生活集団を軸とした羽村市武蔵野地区学校の計画 - 地域社会と連動する小中一貫校の設計 -
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