観光利用を意図した函館水産複合建築の設計
氏 名
三村 舞
所 属
日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻
研究室
坪山幸王研究室
作品概要
今日、水産業の危機は我々日本人にとって大きな社会問題となっている。それは従来、魚食を食生活に欠かすことの出来ないものとして幅広く利用してきたにも関わらず、輸入される水産物から検出される添加物問題や世界的な魚食ブームに伴う漁獲量の大幅制限、食生活の変化から起こる若年層の魚食離れ、さらに、我々の水産業に対する理解の乏しさや問題を知る環境の不足により問題意識の低下が危惧されているからである。一方、我が国は全国的に地方を取り巻く状況が財政難などを理由に深刻化しており、公共破綻を危惧する意見も強い。そのため、財源の確保・縮小する第一次産業への再生の一手として地域が自主的に行う地域再生計画が強く進められているが、地方における公共施設の建設は市民の賛同を得られないことなどを背景として非常に困難な状況に陥っている。しかし、地方においても都市との格差をつけず教育施設の充足を行うことは必要不可欠である、と私は考える。そこで、本計画はそれらの社会的問題を解決する1つの方法として北海道函館市をケーススタディとして選定し、地域再生計画にも寄与する社会教育を目指し、函館の地域資源を生かした水産博物館、卸売市場、観光施設の3つによる観光を意図した水産複合建築の設計・提案するものである。
作品01
(pdf 1.8MB)
三村 舞
Profile
1983 東京都出身
2006 日本大学理工学部海洋建築工学科 卒業
    卒業設計、日本建築学会全国卒業設計図面展出品
2008 日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻 修了
2008 (株)大林組 設計部

● 受賞歴
福山大学建築会Design Competition2004 佳作入賞
2006年度 日本建築学会設計競技 関東支部入選*
2006年度 日本建築学会関東支部競技 区長賞入選*
(*共同制作者:鈴木啓史、渡辺秀哉)
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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