親水建築による港湾地区の再生とその手法
- Town of Water / Tokyo -
氏 名
成松 佳恵
所 属
慶応義塾大学院 政策・メディア研究科
研究室
池田靖史研究室/坂茂研究室所属
作品概要
近年、東京湾岸では産業地域から生活空間へ転換する都市再開発が活発化しているが、いまだ高層集合住宅が主体で、水面に直に接し、水際のアクティビティと一体化した空間の快適性はあまり考慮されていない。この作品は、東京湾に新たな水辺の文化拠点となるような都市的複合施設を創造することを目標にしている。
計画のリアリティを重視し、高潮による浸水対策や海辺の生態系などにも配慮しつつ、水辺の快適性を活かす建築手法を様々な観点から抽出してそれぞれに応用した。平面的には、水面への視線の抜けを確保するために、敷地の境界ラインを用いて、水面方向に段々開いて行くようなプランを採用すること、水際に配置するプログラムを検討することを考慮した。断面的には、スラブを様々な高さに配置すること、水面までの俯角を検討することにより、水面までの視線の抜けを確保し、水面を様々な場所から感じさせることを考えている。また、景観計画の観点からは、周辺の公園やオープンスペースとの連携をデザインすることで、多様な水辺空間のネットワークを生み出すこと、また、水辺の生態系を考慮した緩傾斜護岸を計画することを検討する。
港湾産業地域を再生し、建築的利用と結びついた多様な水辺空間を演出するために、水上に浮遊する構築物や水上に張り出す構築物などの建築表現が追求されている。
作品01
作品02
(pdf 3.7MB)
味岡美樹
Profile
1982年 東京都出身
2006年 慶應義塾大学 環境情報学部 坂茂研究室
・池田靖史研究室 卒業
2008年 慶應義塾大学 政策・メディア研究科坂茂研究室
・池田靖史研究室 卒業
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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