上野公園芸術文化フォーラム
-東京都美術館を活用した芸術文化活動支援施設の設計-
氏 名
朔 永吉
所 属
日本大学大学院理工学研究科建築学専攻
研究室
佐藤光彦研究室
作品概要
上野恩賜公園内に立地している前川國男によって設計された東京都美術館は、現在老朽化に加え、他館との機能重複などから、美術館としての転換期を迎えており、新たな役割を考える必要がある。今後、このような文化施設建築への対応が求められることは必然であり、機能低下した施設の建築的価値を見いだし、保存、活用することで新たな時代に対応した建築へ転換する必要がある。
 また、上野公園には様々な文化施設が多数存在しており、芸術・文化の集合地域となっている。しかしそれらの施設はそれぞれが独立した単体として存在しており、同じ地域に集合しているという好条件を活かせているとは言えない状態にある。これらの施設群の関係を再構築することで、より魅力的な芸術文化活動の舞台となるのではないだろうか。
 本計画では、東京都美術館を設計対象とし、既存の建築を活用し、市民のための芸術文化活動を支援する施設へと転用させた。そして、上野公園内及び周辺の文化施設同士をひとつの大きな施設としてとらえ、新しい上野独自の芸術文化地帯(上野公園芸術文化フォーラム)を形成するための公園のランドスケープデザインを提示した。新しく転用された東京都美術館は、周辺施設の機能を補完するとともに、上野公園芸術文化フォーラムの中の中核として、上野公園全体をより活性化させるものとなる。
作品01
作品02
作品03
(pdf 1.4MB)
朔 永吉
Profile
2006 日本大学理工学部建築学科卒業
2008 日本大学大学院理工学研究科建築学専攻修了
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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