屋上は都市となりうるか
-5件の集合住宅における屋上改築の提案を通じて-
氏 名
斎藤 隆太郎
所 属
現 (株)竹中工務店 設計部
昔 東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻
研究室
大月敏雄研究室(建築計画学)
作品概要
近年、東京都の人口は増加の一途を辿り、とりわけ区部の人口増加が顕著に表れている。こうした都心居住の進展とともに、高密化による共用空間、住戸・住棟における近隣関係の喪失などの問題が生じている。加えて、近年増加している屋上緑化は、単に環境負荷の低減と緑景観の形成といったレベルに留まっているが、むしろ屋上緑化に限らない多様な屋上の使われ方を視野に入れた計画が必要であると考えられる。
 そこで本研究では、集合住宅における屋上の建築事例を把握し、人の生活の場として屋上が計画されている集合住宅において、屋上がどのように使われ、位置づけられているか、 また動線・面積といった計画手法を把握・分析する。さらに屋上の利用形態に着目し、併せて考察を行い、それにより得られた知見を設計の前提に据え、都心居住の観点から具体的な敷地を設定し、屋上の有効利用を伴う集合住宅の提案を行うことを目的とする。そしてそれらをシステムと捉えることで、一つの屋上都市ランドスケープを提案する。
 なお、人口増加が顕著であり、建設が続く神田の集合住宅の屋上を改築対象とすることにより、屋上を神田における新たな地域の交流の場として再生することを目指す。また、対象敷地内の全10件の集合住宅において、2005年次に建て替えがなされていた5件を改築対象とする。
作品01
作品02
(pdf 1.5MB)
味岡美樹
Profile
1984 東京生まれ
2006 東京理科大学工学部建築学科卒業
2008 東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修了
現在/(株)竹中工務店設計部勤務

● 受賞歴
東京理科大学卒業制作優秀作品賞
10展〜10大学による合同卒業設計展〜 銅賞
団地再生卒業設計賞 奨励賞
ユニオン造形デザイン賞「超豪邸」 佳作(萩野太郎と共同)
東京理科大学大学院工学研究科修士設計 第1位他
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
作品の著作権は作者に帰属します。ここに掲載されている画像・文章は許可なく転載することは固く禁じます。