境川景観デザインプロジェクト
氏 名
五味淵 三智
所 属
昭和女子大学大学院生活機構学研究科
生活科学研究専攻建築環境系研究コース
研究室
田村研究室
作品概要
東京都町田市と神奈川県大和市の県境である境川周辺は様々な都市施設が混在し隣接している。鶴間地区において境川は「く」の字に曲がり、そこに緑豊かな河畔林がある。かつての暴れ川はコンクリート河川壁で切り取られ断片化した河川敷が残った。川は悪臭を放ち街は川に背を向けた。都心の川の多くは暗渠化された。残った川は街にとって裏となった。都市化はとどまるところを知らない。この地域でこの河畔林は川沿いに残された最後の豊富な緑である。
 地元NPO団体は清掃活動を始め、自らの手で境川を裏から表にしてきた。既存資源に価値を見出して地域コミュニケーションの場を作り出してきた。彼らと共にこのプロジェクトは進められた。
 この提案は境川沿いにNPOの手で作られたせせらぎ広場を基点とした「新しい流れ」をつくるというものである。川沿い全てに手をかけて開発するのではなく、流れの部分のみをデザインし川全体の景観を向上させていく。「新しい流れ」はコミュニケーションの場や文化の流れという未来への方向性でもある。地域住民と共に時間をかけて、左岸と右岸でばらばらになっていた景観資源はつながり、「新しい流れ」が地域と川を緩やかにつないでゆく。
作品01
作品02
(pdf 1.8MB)
五味淵 三智
Profile

Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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