ドックのあるアーティスト・イン・レジデンス
〜地方都市尾道を創造都市化する公共建築の提案〜
氏 名
木曽 耕平
所 属
女子美術大学大学院美術研究科デザイン専攻環境造形研究領域
研究室
飯村和道研究室
作品概要
 現在の日本における問題の一つに、近年の構造改革による政策方針の転換から、地方軽視の都市中心政策による地域格差が挙げられる。今日、地方への影響は進み破産宣告する市町村も出てくるような状勢であり、更に政治・環境・ビジネス・生活など激動の時代に突入し、人々の価値観やあらゆる分野でパラダイムシフトが起こっている。計画地である広島県尾道市もその弊害によって問題を抱える地方都市の一つであり、過疎化、少子高齢化の深刻化、空き家が増え地域の衰退による尾道特有の景観への影響と観光業の不安などが問題となっている。また、造船業が盛んである尾道ではあるが、あらゆる景気の変動や、近年LNG船など船舶の巨大化による造船の需要の変化などにより廃業する造船所もある。尾道市はこのような現状に気づき目を向け、対応していかなければならない過渡期にあると考える。
 そこで本計画は、地方都市尾道にアーティスト・イン・レジデンスを計画する際、廃業した造船所跡地を有効活用し、空き家にレジデンス機能を新しく持たせることにより、尾道市が抱える様々な問題も解決し、地域振興や地域環境を改善し向上させると共に、創造都市を現実化し、まちにもう一つ特色を増やすことができる、尾道市の未来への可能性を提案するものである。
木曽耕平作品01
木曽耕平作品02
木曽耕平作品03
味岡美樹
Profile
1981 広島県尾道市生まれ
2000 広島県立尾道東高等学校 卒業
2001 大東文化大学経済学部経済学科 中退
2003 日本大学短期大学部建設学科 卒業
2005 日本大学理工学部海洋建築工学科 卒業
2008 女子美術大学大学院美術研究科デザイン専攻環境造形研究領域 修了
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
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