みちにある家
−街の魅力を残した計画手法の提案−
氏 名
味岡 美樹
所 属
武蔵工業大学
研究室
手塚研究室
作品概要
 今回の計画では、建替えが急務されている密集市街地の再計画の提案をする。 密集市街地は、災害に弱いなどの問題点を抱えており建替えが必要とされているが、そこでは都心で希薄になってきているコミュニティが残り続けているなど、狭いながらも工夫して生活を楽しんでいる様子が伺われる。そのような街の個性を残した再計画の提案をしたいと思う。
 密集市街地の建替え方法はいくつかあるが、今回は数件単位で同時に建替えをし、まとまった庭が取れ、接道条件がクリアできる協調建替えで設計を行った。
 全体計画としては、数件単位の建替えが徐々に計画地内に広がっていく形で行う。協調建替えをしたところには、ポケットパークや既存の公園に通り抜けられる災害時の避難動線を作る。
 個々の計画としては敷地境界に2重の耐火壁を建て、もともとの自分の敷地に新しい家が建てる形で行う。法規上は長屋の増築扱いになり、接道していない住戸の建て替えが可能となる。敷地境界が曖昧になっているため庭はセミパブリック空間となり、地域の人だけが通れるような通路やコミュニティ形成の場となることが予測される。 密集市街地の再計画においてはこのような、防災や継続的な建替えの問題を解決し、街の個性を残しながら密集市街地の多くを良好な住環境に更新していくことのできる具体的な計画が必要とされていると考える。
味岡美樹作品01
味岡美樹作品02
(pdf 1.1MB)
味岡美樹
Profile
1983年 東京都生まれ
2006年 武蔵工業大学 建築学科 卒業
2008年 武蔵工業大学大学院 建築学専攻 手塚研究室 修了
Copyright (C)The Japan Institute of Architects Kanto-Koshinetsu Chapter 2007
作品の著作権は作者に帰属します。ここに掲載されている画像・文章は許可なく転載することは固く禁じます。