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ハウスメーカーの注文住宅を依頼したが・・・

有名なハウスメーカーと注文住宅を契約し、工事を進めています。杭が施工されましたが、現場を見ていないので不安になり、施工写真を提出するように7〜8回も頼みましたが一向に出してくれません。地盤調査の写真のみ提出してきました。また、扉の開き勝手を変えてというと法外な追加費を請求されました。部屋が暗いので採光が気になり、当初の約束のコンピュータによるチェックの結果を問いただしたら、していませんでした。それどころか、居室の採光があり得ない納戸からの間接採光となっております。設計担当者もほとんど顔をだしません。

おそらく、相談された住宅は「間取り自由設計」または「フリープラン」といううたい文句のセミオーダー住宅と思われます。一般のハウスメーカーの住宅は規格住宅として予め審査・登録されています。そのため役所に事前に提出する建築確認申請も簡略化されます。そのため間取りや構造の自由度がかなり制約されます。工場生産で品質が統一された部材で組み立てられます。これを変更すると割高な工事費・設計費を請求されます。
相談のハウスメーカーの対応は往々にして、営業マンに任せきりで建築士の関わりがみられません。オプションの中から追加していくだけですので設計の専門家を介在させる必要性が無いからです。
このような住宅は、専門家からみれば、とても本来の注文住宅とはかけ離れたものです。
相談者が望まれていた本来の注文住宅を求めるなら、ハウスメーカーではなく独立した建築家に依頼すべきであったと思われます。

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