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相談事例

リフォーム工事のトラブルに於ける三つの成果
  • 築27年の木造二階建住宅で、経年劣化の為、屋根や外壁やその他リフォーム工事を行った。屋根の葺替えは、既存の石綿スレート板を解体することなく、直接合板下地の鋼板長尺平葺を施工したが、作業員の写した写真に防水紙の仕様が見積書と違うことに気付き、業者に抗議している。
    後日、建築相談員の助言により、工事手法を簡略化している為防水紙の性能と強度が必要と解り、工事のやり直しを要求した。
  • 外壁の塗装仕様について事前にメーカーの相談室に行き、塗布材の品質や耐久性、各種下地材の作業工程やその容量を聞いていたお陰で現場での仕上行程の違いに気付き、事前相談をしたメーカー係員に現場検証をしてもらい工事仕様と異なる事を指摘され、手直し工事を行うことが出来た。
  • 工事の終わり頃、足場がある間に下からでは見えない所を点検したところ、軒樋に屋根工事の際、高圧洗浄した「よごれかす」が樋に溜まっていたので清掃させ、又板金工事の不具合部分を手直しさせた。
  • 上記の事例は一般のユーザーの方々では出来ない事ですが、大切な資金を使う以上、この程度の努力は必要ですし大いに工事に関心を持ってもらいたいものです。しかしながら、リフォーム工事といっても工事項目が沢山あり、抜かりのない仕事を望むならば建築工事に精通している人に現場管理を代理させる事も可能です。
  • 屋根工事に関する問題点
    本件では、屋根瓦を剥がさずに鋼板の平葺をしていますが、本来ならば瓦の撤去をすべきで、業者側の都合と考えられます。その理由は、屋根を壊すと解体工事が発生し、その残材処理やアスベストの特別な処理、又工期も延びる、と言う事情があったと思われます。鋼板下地の合板張りは既存の石綿板を介して接続されているため、固定度が不完全になりやすく、石綿板と合板の隙間に強風が入り込んだ場合は屋根が剥がされる場合もあります。

    「手抜きは自他共に不幸を被る」

 

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