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相談事例

居住空間に排水管の通気口を施工
公団分譲、築37年、14階建ての14階にお住まいの方からの相談。
昨年、マンション管理組合が共有部設備配管更新工事を行った。その際に、かねてよりの懸案であった屋根の通気口貫通部からの漏水箇所の工事を行い、写真のように便所・台所・洗面浴室各排水管、3箇所の通気管を14階住戸内で切ってしまった。
騒音に悩ませられている。通気管を居住家屋内でカットしていいものなのかでしょうか。そのようにしないと屋根漏水を防げないものなのでしょうか。最上階の住戸の方々が全員困っている。
 

3箇所の排水管はいづれも露出配管とのこと。
通気管をカットしてその端部はドルコ通気が取り付けられている。この機器は、屋上に排気される通常の通気管ではなくて、配管内部から通気排出されない機能を持つもので、外部へ通気管を伸ばすことができない場合に使用される。
しかし、あくまでパイプスペース内に配管がある状態を想定している。居住空間に設けるのは避けるべきである。通水する際の騒音があるし、臭気漏れも完全に防止できるとはいえない。
しかも、屋上での防水処理が不能とは、到底考えられない。
s この理由から、屋根スラブへの貫通を止める理由が無い。管理組合には、もっと慎重に結論を出してもらいたいものである。


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