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ハウスメーカーが住宅に使用したサッシが防火認定に反していたことが発覚
 以前住んでいた住宅が火災で焼失。オール電化にするなど火災に強い住宅を建てようとハウスメーカーに依頼し、完成が間近になっている。この住宅に取り付けられた複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製引違い窓がメーカーの防火設備としての防火認定の不正取得と防火認定と異なる仕様のため性能が出ていないことが社会問題として発覚。ハウスメーカーはシャッターで防火設備とする案を示し、直ぐ工事をしてしまったが、納得がいかないので工事を停めている。
 ハウスメーカーの改善案は@すでに施工済みのシャッター取り付け、暫定的に防火用アダプターを取り付ける。Aサッシメーカーが新しく開発中の防火認定サッシの障子の交換を待つ。B外壁モルタルをカットして、現在のサッシを外し、他社の認定がとれているサッシに交換する。などの案が出ているが、どうしたらよいか。

 技術的には現在取り付けが終わっているサッシの障子を同メーカーの認定障子に交換することが建物にダメージも少なく良い方法だと思うが、同サッシメーカーに再認定の目途や対応を十分確認した上で決定すべき。
 不具合原因が請負者にはないと考えられるところから、現実的には暫定的にでも防火対策を施して引渡を受けたのち、対応策として最も適切な方法が示されたら、交換するのが良いのではないか。検査が通らない場合や後日の交換を確実にするために、引渡条件として支払いの一部を残すような内容を文書で合意しておいたほうが良さそうである。合意の仕方などは弁護士に確認されたほうが良い。

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