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ハザワ・プロムナード 羽沢横浜国大駅新設に伴う地下駅モデルの提案

氏名
大倉 大輝
所属
日本工業大学
工学研究科 建築デザイン学
研究室
小川研究室
作品概要

現在日本の都心部では、新たな鉄道路線事業の必要性が低下する一方で、既設線路の地下化及び地下駅の新設が進んでいる。地下駅は景観や騒音などの住環境を損なう要因が少ない等の利点がある反面、内部空間の魅力が乏しいものや、周辺環境に対する配慮の欠けたものが少なくない。そこで本計画では、現在計画されている都市鉄道利便事業の代替案として、内部空間の魅力に富み、かつ周辺の街と多様な空間的・用途的な関係をもつ、新たな地下駅を提案する。
 敷地は、相鉄・JR /相鉄・東急直通線事業により、羽沢横浜国立大駅及び駅ビルが新設される地区を想定する。この事業により、商業施設の乏しい当地域の生活環境が改善されると共に、都心部への交通の利便性が高まり、来訪者の増加が見込まれる。こうした想定のもと、全体計画として敷地及び駅を横断するように、半外部空間を複数配置した立体的なプロムナードを計画する。プロムナード沿いに商業テナント・保育園等を配置し、プロムナードを介して異なる用途を緩やかに繋げ、駅全体に一体感を与える。5層分の高さをもつ中央ホールと、それを取り囲むように配置された小さな吹き抜けは、開放性が高く人々の日常的な活動を喚起するパブリックスペースの役割を担う。これらを通して、従来の地下駅における問題を解消すると共に、街との空間的・用途的な関係や心地よい内部空間をもつ、新たな地下駅モデルを提案する。

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プロフィール

  • 略歴
    1993年
    新潟県新発田市出身
    2016年
    日本工業大学 工学部 建築学科 卒業
    2018年
    日本工業大学 工学部 建築デザイン学専攻 修了