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イタリアの事例を参考に、農村と都市との新たな共存的関係性を探る研究

氏名
渡邊 もえ
所属
工学院大学
工学研究科 建築学専攻
研究室
澤岡研究室
作品概要

 イタリア留学で週末を農村で過ごした経験をもとに、都市近郊農村の都市と農村の関係性の可能性を考えるようになり、論文で日本の農村形成の分析と、イタリアの都市近郊農村での活動調査を行った。日本と西洋の都市の違いの分析を踏まえた上で、葉山町の歴史や土地の形成を郷土史から読み解き分析した。
 プロジェクトでは、1年間、神奈川県三浦郡葉山町上山口に対してアイレベルと俯瞰視する調査や、町民へのインタビューを繰り返しながら都市近郊農村の可能性を探ると題し、程よい遠さを切り口に考えられる農村の未来を考えた。土地の魅力を俯瞰して見つめると、あるものを生かしてないものを作ること、建築が主体性を持つのではなくあくまで全体のなかでの部分であるということ、を大事にするべきだと考えるようになり、プロジェクトでは建築として新築と既存を町に分散配置する計画に至った。地場の産業を大切にしつつ、都市との関係を保てるような産業を参入させることで地域のひとと持続可能なまちづくりをする意識で取り組んだ。プロジェクトの1つは地元葉山牛の農家さんとともに進めており今年中に実施設計予定である。これらのプロジェクトは今後も進行していく予定である。

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プロフィール

  • 略歴

    葉山の山側で活動中のまちづくり研究会に所属しています。イタリア留学でワインを飲みながら友達とまちのこと、将来のこと、色々考えてきました。春からアトリエ系工務店で働きます!