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懐古的未来建築 
多層的な時間を内包する空間手法の提案

氏名
田端 将人
所属
東京電機大学大学院
建築デザイン研究室 未来科学研究科建築学専攻
研究室
建築デザイン研究室
作品概要

建築の蓄積してきた魅力、歴史性を活かすための新しい建築手法の提案である。
新橋駅と有楽町駅の間、賑やかな飲み屋街の合間に印象的な「インターナショナルアーケード」という看板を掲げた人通りの少なく暗い通りがある。
1964 年の東京オリンピック時にできたものであり、当初オリンピックの為にデットスペースを解消しようという事で作られた場所であり、その他にも日本最古といわれる煉瓦アーチ高架橋、東京高速道路など4つの高架橋が併存する。周辺は活発に成長し開発が進んでいる場所に一点、さまざまな時間を内包し続けてきた場所がある。そのような事例の再構築手法を模索した。
そのきっかけとしてレトロフューチャー(懐古的未来)という分類のイラストを分析し、空間それぞれの持つ速度性と、その空間が重なり風景を作る事によりそれを見た人に多様な体験を与える事に着目した。計画地の多層的な高架の関係性を活かしながら、この建築の見え方を変えるように建築を部分的に撤去、新たに異なる速度感を持つ建築装置を付加していく事で、新たな視点を持つ風景へと変化させる。
意識されてこなかった建築の魅力、その見え方を変える事で新たな風景として残していく為の可能性を示せたらと思いこの修士設計に取り組んだ。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1992年
    生まれ
    2015年
    東京電機大学 未来科学部 建築学科 卒業
    2017年
    東京電機大学大学院 未来科学研究科
    建築学専攻 修了