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『組木』を用いた新たな木質建築の提案
- 横浜市中区黄金町を対象として -

氏名
長尾 将孝
所属
関東学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
粕谷淳司研究室
作品概要

横浜市中区黄金町の京急線高架下を計画地として選定し『組木』を用いた新たな木質建築をテーマとして空間を制作したものである。本計画は木質構造を利用した近年の建築動向について多数の調査を行なった上で、未だ建築には応用事例のない「六本組木」に着目し、提案を行なっている。組木とは飛騨高山の職人が玩具に使用してきた、釘などを使わずとも複数の木材を組み合わせることで固定させることができ、束ねることで強固な強度を得ることができる技術である。部分模型を制作し施工性や木材の断面寸法、格子のグリッド、納まり等の検討をし、それに基づいてモックアップを自ら制作した。組木を用いた建築物は構造性と意匠性を併せ持ち、空間に対し様々な表情を与える。組木で規則的に組み合わせられた立体格子(一次部材)に壁や床、棚といった要素の部材(二次部材)をはめ込むことで建築として成立させる。負のイメージを払拭すべく、アートを中心とした街の再生が行われている黄金町において、この組木の建築をアーティストや住民ら、その周囲の人間を巻き込み自ら作り上げ、各々が適宜に装飾することで新たな街の顔となる。また、組木の建築は黄金町に限らず様々な場所でも展開と応用が可能である。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1992年
    静岡県出身
    2015年
    関東学院大学 工学部 建築学科 卒業
    2017年
    関東学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修了
    受賞歴
    2015年
    エネマネハウス2015 優秀賞 特別賞
    (環境未来賞)