作品詳細
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訪日外国人を対象とした複合医療リゾートの提案
- 浜名湖の水辺環境と先進医療を組み合わせた施設の設計 -

氏名
川崎 将
所属
日本大学大学院
理工学研究科 海洋建築工学専攻
研究室
佐藤信治研究室
作品概要

今、訪日外国人が急増している。2013年度に史上初の1000万人台を突破すると、2015年末には約1973万7千人にも達した。そんな中、今注目を集めるのが「医療観光」である。

日本をみてみると、その高度な医療技術による検診をメインに、日本食等を組み合わせたパッケージとして売り出している。医療観光の世界的な市場が激戦化する中、日本の保険制度下で周辺アジア諸国との医療費の価格競争において優位に立つことは難しい。今、日本が誇る先進医療を用いた入院治療をその核に、日本独自の空間性を有する医療施設の在り方が求められる。加えて病院は「長期滞在化」する訪日外国人への対応が必要となる。

しかし受け皿となる医療施設では、医療通訳者育成の遅れや、入院時の療養環境未整備等が問題視されている。また各国の習慣や文化等に応じた多様なサービスの提供を行うための整備や患者を病院内で飽きさせないような空間や時間の過ごし方への課題も残る。これらは多くの医療施設が治療のみを目的とした施設であることに起因する。つまり、医療観光客を誘致するためには、治療も含めて精神的リフレッシュまでをトータルして行えるような一種のリゾート形態をもつ医療施設が必要である。

そこで本提案では今後も増加の見込まれる訪日外国人の中でも医療観光客をメインターゲットに、「医療」と「リゾート」を複合し、日本独自の空間性を付加させた長期滞在型の新たな医療リゾート施設を提案する。

プロフィール

  • 略歴
    1991年
    北海道札幌市にて生まれる
    2009年
    兵庫県立芦屋高校 卒業
    2014年
    日本大学
    海洋建築工学科 卒業
    2016年
    日本大学大学院
    海洋建築工学専攻 修了
    株式会社 松田平田設計
    勤務予定