作品詳細
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森の工房
- 小田原ウッドデザインセンター -

氏名
笠間 友樹
所属
東海大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
杉本洋文研究室
作品概要

神奈川県小田原市は、木の流通に関する川上から川下までが連携した地域材利用を目指している。しかし、現状として小田原材の需要は低迷しており、手入れの行き届かなくなった森林から搬出された木材は、虫害などにより品質が低く評価され、市場価格が極めて低くなっている。そのため、県内唯一の原木市場からは、良質材以外の原木搬入が嫌煙されており、切捨て間伐やチップへの利用にとどまっている。

本修士設計では、『小田原市いこいの森』を敷地とし、小田原の職人や林業者が一般の人と、ものづくりを通して繋がることで、小田原材への理解を深め、利用が拡大されることを目的とし、小田原ウッドデザインセンターを計画する。

林業の現場と隣接している『小田原市いこいの森』に、ものづくりの場を与えることで、山の木が利用されるまでの流れがコンパクトに実現することができ、持続的に木材が活用される仕組みになると考える。

この建築では小田原材に適した構法として、マッシブホルツ構法を採用し、従来の接続方法にずらしを加えることで、空気層をつくり、断熱効果を持たせたパネルを開発、パネルを繋ぎ合わせることで、連続した屋根やスラブを構築した。

本修士設計によって、ものづくりを通して地域材活用をする拠点を提案することができた。また、自然と共生するオフグリッドな建築を提案することができた。

プロフィール

  • 略歴
    1991年
    東京都出身
    2014年
    東海大学
    工学部 建築学科 卒業
    2016年
    東海大学大学院
    工学研究科 建築学専攻 修了