作品詳細
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舞の軌跡
- 軌跡の記述による建築提案 -

氏名
大川 華奈
所属
千葉工業大学大学院
工学研究科 建築都市環境学専攻
研究室
石原研究室
作品概要

人の動きは細かく見えにくく、常に動き続けるので形に残らない。しかし、踊りや舞は、動きのパターンを決め皆が同じ動きをする事や、音楽を使い、人に何かを動きで表現する事も出来る。

今回、私は能の仕舞に注目した。仕舞は現在の日常生活にも使われていると言われており、ふるまいも仕舞から言われるようになった。本研究では実際の舞う人の動きを形にして建築化していく。 人の身体スケールからできる建築設計の提案である。目的は人の動いた形が様々なスケールになり、それに合わせた機能に出来る事である。

動きは、現在の人の行動にも現れる、振る舞いの根源である、能の仕舞をとりあげた。能の話では、中でも仕舞のもとの型が使われる「熊野」の話をとりあげる。仕舞では話の「前半」、「後半」で話が別れておりそれぞれ「悲しみ」「喜び」と話の展開が異なっている。その前後の舞の違いを研究対象とした。
そして、前半、後半それぞれの仕舞の動きを一秒ごと記録した。その記録を基にして形を作り、前半、後半2つの形を分析、2つの形それぞれの変型を行い、変型した形を使い設計していく。

設計は、日常的に振る舞いが行われる住宅と対象的なより多くの空間がある美術館2つを計画する。

これらの2つの形の違いや、形の変型から様々な建築の用途に応用し、仕舞の動きにあわせて機能を入れる事で、一つとして同じ空間はなくなり、人々のその建物での行動が増えていくのではないか。

プロフィール

  • 略歴
    1991年
    静岡県出身
    2010年
    日本大学
    三島高等学校 卒業
    2014年
    千葉工業大学 工学部
    建築都市環境学科 卒業
    2016年
    同大学院 工学研究科
    建築都市環境学専攻
    石原健也研究室所属 修了