作品詳細

木造住宅密集地域における公私の曖昧さを保持する都市修繕 - 荒川4丁目49番地再下町化計画 - 

氏名
加藤 隼之介
所属
東海大学大学院 工学研究科 建築学専攻
研究室
吉松秀樹研究室

作品概要

 木造住宅密集地域では、他人の土地を通行したり、屋根が重なり合っていたりするなど、敷地境界が曖昧である。この、敷地境界の曖昧さが、公私の曖昧さを形成し、下町らしい人間関係を生んでいると考えられる。本修士設計は、防災的に建替えが急務とされている木造住宅密集地域において、公私の曖昧さを保持する都市修繕の在り方を目的とするものである。
 荒川区荒川4丁目49番地を計画敷地とし、街区平面図と1/30模型を作成することで、境界の曖昧さを形作る5つの要素に着目した。それぞれの要素ごとに街区平面図の路地や隙間を記述し数値化した。都市型/郊外型のニュータウンとして新宿区百人町3丁目と世田谷区成城6丁目を比較対象として選定し、各住宅地の数値と都市の印象に関連性を見出すことで、境界の曖昧さが公私の曖昧さと密接な関係にあることを確認した。

 荒川区荒川4丁目49番地にて、公私の曖昧さを生かした都市修繕を行い、住民に街の良さを再認識してもらうことで、木造住宅密集地域の下町らしい人間関係を保持し続ける都市計画を提案した。本修士設計は木造住宅密集地域における都市再生手法として有効であり、既存の都市再生に対する評価手法としても期待できる。
プロフィール
加藤 隼之介
1988年 東京都生まれ
2007年 東海大学付属高輪台高等学校 卒業
2011年 東海大学工学部建築学科 卒業
2013年 東海大学大学院工学研究科建築学専攻 修了
現在 株式会社大林組 勤務

受賞歴

2011年度支部共通事業日本建築学会設計競技 時を編む建築 関東支部入選(共同制作)
Marca Scarf Design Award 2012「Bon Voyage!!」準グランプリ/シルバー賞
福島県只見町役場新庁舎プロポーザルコンペ 最優秀案(共同制作)
東海大学大学院修士設計最優秀賞

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