本屋さんや図書館に行くと建築に関する本が沢山あります。 難解なものや専門的なものが多く、いざ手に取ろうと思っても 迷ってしまう........。 「建築に興味があるけどお勧めの本を教えて!」 そんなあなたに建築家から良書を紹介します。
「こんな家に住んだ」 こぐれ ひでこ(著)立風書房 難易度:☆☆ 【推薦者】建築家・中村高淑 【書評】ファッションデザイナーを経てイラストレーター、コラムニストとして活躍する筆者が、自身の成長や変化と共にこれまでに住んだ16軒の家について語る。伝統的な民家からパリのアパルトマンまで、イラストや写真、間取り図を交えて紹介されており、ある女性の人生とその時代を過ごしてきた住空間と生活の様子が良くわかる。住宅の変化は人生の変化であり、暮しが変れば住まいも変る。普段、何の気無しに建物を使っている人も多いと思うが、人は毎日多くの時間を建物の中で過ごす。少し視点を変えてみると人生がもっと豊かに過ごせるのでは!?
「建てずに死ねるか!建築家住宅」 大島 健二(著)エクスナレッジ 難易度:☆☆ 【推薦者】建築家・中村高淑 【書評】若手建築家の筆者が建築家との家造りに関する事柄を綴った一冊。時には客観的立場からやや皮肉もこめたクールな視点で、時にには自らもブームの渦中に巻き込まれている建築家としての立場から思い入れたっぷりに熱く建築家住宅を斬る、斬る、斬る。 建築家との家造りを考えている人、建築を生業としている人のどちらにも「あるある!」と共感を覚えること間違いなし。
「建築MAP東京」 ギャラリー・間(編)TOTO出版 難易度:☆☆ 【推薦者】建築家・中村高淑 【書評】東京は世界でも屈指の建築名所が集まる街。せっかく日本にいるのだからこれを楽しまない手はない!ちょっと視点をかえれば普段見慣れた街も格段に楽しくなるはず。お金もかからず知的な散歩が楽しめますよ。さぁ、街へ出かけよう!
「誰にでもわかる20世紀建築の3大巨匠 -ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、F.L.ライト」 マガジンハウス(編) マガジンハウス 難易度:☆☆ 【推薦者】建築家・中村高淑 【書評】現代建築の基礎を築いた御三家をユニークな視点で紹介。ファッション雑誌社が手掛けるだけあって、その内容はこれまでの建築史を扱った堅い本とは全く違い、建築を知らない人でも面白おかしく楽しめる。特に巨匠建築家のプライベートな部分にまで踏み込んだ取材は他の追随を許さない。一見ポップな誌面作りだが、その時代背景や人となりを知って作品を見るとより理解が深まるという実は奥深い一冊。
「それでも建てたい家」 宮脇 檀(著)新潮社 難易度:☆☆ 【推薦者】建築家・中村高淑 【書評】建築家の良心とも言われた筆者が住宅設計30年のウンチクを紹介する。時代背景が少々ミスマッチな部分もあるが、家造りの本質は変わらない。住宅の質をあげることに情熱を傾けた筆者ならではの雑感がちりばめられている。近視眼的なノウハウ本などとは違い、専門知識や教養を持ったベテラン建築家生活者としての視点から住宅を考察し本音で語られている。生活者としてのリテラシーを高める読み物としてお勧めできる。
「建築を愛しなさい」 ジオ・ポンティ(著) 美術出版社 (絶版) 難易度:☆☆☆ 【推薦者】建築家・加藤將己 【書評】イタリーのタイヤメーカーのピレーリーのミラノの美しい本社ビルを設計したジオ・ポンティーの著作。手元になく読み直すこともできないのですが、その建築に対する熱い想いに学生時代むさぼるように読んだものです。図書館で探してでもお読みになることをお勧めします。
「伽藍が白かった時」 ル・コルビュジェ(著) 岩波書店 (絶版) 難易度:☆☆☆ 【推薦者】建築家・加藤將己 【書評】中世伽藍が白かったとき、過ぎ去ったこの時代と現代の大きな類似を示しています。その頃伽藍は白く、思想は明晰で、精神は活気に溢れ、その光景は清らかであったと。建築家として思索家として精神の頽廃を指摘。世界と都市をめぐりアメリカを旅して、その鋭い眼力と洞察力から精神の探索をつづる名著です。
「木に学べ-法隆寺・薬師寺の美」 西岡常一(著) 小学館 難易度:☆☆ 【推薦者】建築家・加藤將己 【書評】「木を組むには人の心を組め」と。木のクセは木の育った環境で決まってしまうので「堂棟の木組は寸法で組まずに、木の癖を組め」と、そして「木を知るには土を知れ」と。工具の用法、研ぎ方、諸工人との人間関から棟梁としての心得、口伝道具について語り、「古代の建築物ほど木の生命と自然の命とを考えていますな」と物の本質をわかりやすく話しています。
「折り紙建築 世界の名建築をつくる」 茶谷正洋・木原隆明(著) 彰国社 難易度:☆ 【推薦者】建築家・加藤將己 【書評】建築を楽しむ悦びを体感してください。2つに折った折り紙から世界の名建築から富士山までが飛び出し、その姿に感動します。光の当て方により、その姿は表情を変えます。 「建築家online」の建築を楽しむ/折り紙建築ダウンロードでも紹介されています。
「芸術と技術」 L.マンフォード(著)生田 勉訳 岩波書店 難易度:☆☆☆☆ 【推薦者】建築家・加藤將己 【書評】芸術の領域のなかで、現代の人間が印刷機械、映画、TVなどがもたらすイメージの氾濫に受け身となり、まったく無気力にこれに反射運動しないでアマチュアとしてでも能動的にものを創りだすことによって人間性をとりもどさねばならないと説く----訳者のあとがきより
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