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日本には、建築家協会の他にも、建築士会や建築士事務所協会といった団体があります。皆さんがご存じの「建築士」は国が定める資格です。一級建築士、二級建築士、木造建築士と3通りあり、毎年行われる学科と製図の試験に合格すると取得できますが、その資格を持った人が入会できるのが建築士会です。建築士事務所協会は、簡単にいうと「設計事務所」の団体です。設計事務所は日本の法律では「建築士事務所」と言い、建築士がいなければ登録できません。建築家協会の会員が仕事をしている設計事務所もみな「建築士事務所」です。
ややこしいですが、建築家協会はどこが違うかというと、専ら設計監理を行う一級建築士などでないと所属できません。たとえば、建設会社には建築士事務所登録をしているところもありますが、一級建築士でも建設会社に所属する人は建築家協会の会員になれません。それは「建築家は、依頼者の権利を守り社会的正当性を貫くために、工事施工の分野とは分離して中立的第三者の立場を保持しなければならない」という建築家協会の考えによるものです。
「建築士」は「建築士法」という法律で1950年(昭和25年)に定められたのですが、じつは、日本建築家協会の前身の日本建築設計監理協会は法律制定翌年の1951年まで「日本建築士会」と言いました。日本建築士会は、1915年(大正3年)の結成以来ずっと建築士(建築家)の職能確立のために法律制定を求めていましたが、なかなか法律はできませんでした。やっと戦後になり「建築士法」ができたのですが、それは中立的第三者という本来の建築家の立場を確保できるものではありませんでした。1951年に建築士法に伴う新たな建築士会が都道府県ごとに設立されると、日本建築士会は日本建築設計監理協会となり、1956年の国際建築家連合(UIA)加盟を機に(旧)日本建築家協会となりました。
このような歴史上の背景があるのですが、これらの団体とは、お互いに異なる立場ながら友好的に交流し、さまざま問題について協議をしています。
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