神奈川地域会
JIA神奈川
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2008年度活動方針:「対話する建築」

神奈川地域会の過去3年間の活動方針キーワードは以下のようなものでした。
「ローカルに考える」「元気のでる建築」「建築の公共性の再考」であります。
当時、前代未聞の「偽装事件」に端を発して、建築は危機的な状況に陥りました。
そこで、原点に返り目前の個別的地域に根ざした問題に真摯に取り組む事で建築家への信頼回復を、事件をうけての社会的批判をうけ止めつつ、「建築」本来の目的である人々に元気と希望を与えようとする建築の楽しさを再確認する事。また、さらに建築・建築家の本来の役目である社会性と公共性を自身および社会に向けて表明・自覚する事などを目指しました。

 しかるに、基準法が改正されさらに士法改正の施行をひかえ、『建築を巡る事ごとの社会的変革の嵐という機会に、我々建築関係者の職能が正しく社会化されたか、それに添った自身の正しい活動がなされる軌道が見えているか・・・2007年活動方針の一部より』を問えば、否と言わざるを得ません。
そこで、本年の年頭所感でも述べましたが、法改正の主旨があまりの厳罰主義と建築生産現場の実情と乖離するがゆえに、培われた建築文化の崩壊に至る危機的状況にあります。
いまこそ其の根幹である改正基準法の、運用あるいは再改正の要望について『ネガティーブな面からのみ建築を正そうとするのではなくポジティーブに建築を前進させるために話合う』機運を全建築関係者が共有し、さらに社会に向けて「建築」の実情を伝え、知らせ、語り合う機会を作って行く事に努力を傾注しなければなりません。
本年度の活動は此の主旨にそって社会に語りかけ、建築関係団体との連携を深め、また日常業務において人々とコミュニケーションする設計活動に努めたいと思います。其の意味でこの度建築関係団体の懇話会と言うべき神奈川建築設計者会議での議論の中から神奈川CPD協議会という連携組織が設立され、6月13日にお披露目となりました事は今日の状況に対して大変頼もしい連携の現れだと思います。
本会の具体的活動として本年度は2009年2月「建築家協会、保存問題大会」が神奈川地域会主催で横須賀の近代化遺産を舞台として行われます。それに向けた様々な催し物を通じて町づくりにおける建築家の社会的役割を担い、伝え,語りかけていきたいと思います。

 つぎに本会の新らしい展開に付いて、会長は本年度より出江寛新会長にバトンタッチされました。其のマニュフェストの根幹は建築の施工業務と設計監理業務の明確な峻別の法制化と、建築家職能環境の抜本的改革と言うことです。このことは仙田前会長が全任期を通じて努力されてきた目標と共通するものです。其の実現に向けてのアプローチが従前と異なり、端的に「建設業法」の在り方の根本的改革として、現行同法規定にない、設計監理業務の自律すなわち契約事項の峻別の制定を求めるということであります。これは、設計施工一貫が認められた日本独特の歴史的建築事情のなかで、設計監理業務の非自律という偽装事件の発生を誘発した状況の改革にむけた端的なアプローチの一つだと思います。またこの考え方は設計監理業務の自律を社会化する方法として現実的改革の方法であると私個人も其の様に考えるものです。実現に向けた公正な方法の模索に協力して行きたいと思います。
設計監理業務の自律と総括建築士の創設は.この度の基準法および士法改正に当たり本会のみならず多くの団体の強い要望にもかかわらず見送りとなった経緯が在ります。
此の建築生産の公正の根幹を成す問題について法の再改正に向けて、本会が其のリーダーシップを発揮すべき事であり会員一同の強い協力のもとに建築関係団体の連携を働き掛け、公にむけて語りかけて行かねばならないと考えます。

 最後に、皆様のご健勝と活発な建築活動を念願するとともに、どうか本年の本会活動に皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。   

 

社団法人日本建築家協会
神奈川地域会代表 室伏次郎




JIA神奈川ー横浜歴史の交差点からの発信

 JIA神奈川の事務局を大津ビルに移してから8年になろうとしています。「関内歴史の交差点」と私が勝手に名付けたこの周辺には県立歴史博物館,東京三菱銀行,富士銀行を初め横浜の都市の変遷を見守ってきた多くの古い建物が歴史を語るかのように残っています。
 昭和11年に竣工した大津ビルは小粒ながら当時の様子を残してさり気なく改修されて,建物を大切に慈しむオーナーの大津さんに共鳴する司法書士,建築家,音楽家達が事務所やアトリエとしてこの環境を享受しています。
 玄関の佇まい,スクラッチタイルの腰壁,白い壁,高い天井など古い建物の空間の豊かさが素晴らしく,多少の使いにくさや,時折の雨の滲入は気になりません。屋上で開かれるオーナー主催のバーベキューパーティにはテナントが集い,和気藹々と夜遅くまで語り合います。ライトアップされた博物館のドームと吹き抜ける港の夜風が情緒を盛りあげてくれます。地下の大津ギャラリーで開催するかもめの夜話は最後にワインとチーズのパーティで賑やかに締めくくります。67年間に渡り使い続けられた大津ビルは,高度成長期のスクラップアンドビルドの嵐を乗り越え,賃貸ビルとして甦り生き続け,オーナーと入居者が建物を大切にする心を共有し,新たなコミュニティが生まれています。
今,この大津ビル周辺の銀行の保存問題が話題となっています。前述した東京三菱銀行,富士銀行が金融再編成の余波を受け機能を停止しています。
 三菱銀行はデベロッパーへ売却されて分譲高層マンションの計画が進行中,横浜市都市デザイン室との協議により古い建物のイメージを継承する方策を模索中のようです。一方の富士銀行は建築学会等の保存要望はあるものの今後の活用方針が定まらないとの事です。古き横濱の街並みを色濃く残している関内地区の重要な位置を占めるこの建物の行く末が心配されます。
 経済の論理の中でも歴史的な建物が付加価値を持っていることを評価できる文化の土壌が育つことを期待し,またJIAとして積極的にコミットして行く事の必要性を実感しています。

JIA神奈川 元代表 金子 修司 

事務局正面玄関/馬車道大津ビル
(横浜市認定・歴史的建造物)
JIA神奈川の主な活動・紹介

□ 建築Week
□ かもめのたより
□ かもめの夜話
□ 建築相談室
□ 県下大学卒業設計コンクール
□ 各委員会活動



詳しくは、神奈川地域会(JIA神奈川)のホームページをご覧下さい。
http://www.jia-kanagawa.org/




2008年度役員構成

代  表 :
室伏 次郎
副 代 表 小澤 勝美(資格制度推進委員長・大規模災害対策委員会)
高橋 晶子(事業委員会委員長)
森岡 茂夫(職能委員会委員長)
中山 和俊(総務委員長(建築WEEK))
伊東 智 (総務委員会)
倉澤 智 (まちづくり委員会委員長)
理  事  山口 洋一郎(本部理事)
金子 修司(相談役)
須永 信一(建築相談室室長)
白川 正孝(建築相談室副室長)
相原 孝(事業委員会)
米澤 正己(総務委員会・UIA大会担当)
田マ 瑞穂(支部監査)
櫻田 修三(広報委員会委員長)
岸本 和彦(事業委員会(大卒コン))
監  査  鈴木 信弘
中村 高淑
書  記 : 中村高淑
相 談 役 大西敏男(支部総務委員)
外部理事 : 星 淳一(賛助会会長)
北村芳郎(賛助会副会長)
藤田 武
須々木永一
嶋田 昌子
顧  問 服部範二
岩田 穣
横井新生
名誉会員 : 松本 陽一




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