JIA Bulletin 2008年4月号/FORUM 「温故知新」
抱負を語る
JIAで人脈を拡げたい
中澤 克秀
中澤 克秀

JIAのイメージ
 大学を卒業し就職した事務所の所長と先輩数人が、JIAに所属していました。今から20年近く前です。
 具体的に何をしているのか不明でしたが「建築家であるならJIAに入りなさい」と言われていました。
 独立を機に入会するチャンスはあったのですが、当時は会費が高い割りにメリットを感じられず入会を見送りました。
 独立後、何か団体に所属して人脈を拡げたいと考えました。結果、友人に誘われ入会したのが青年経済人の集まりの青年会議所(JC)でした。個人経営者にとっては場違いな所だったのですが、案外居心地がよく10年間活動し40歳の卒業を迎えました。その間はお金と時間をJCに費やしていたので(もちろん仕事はしていました)、他に活動できる余裕はありませんでした。ところが、卒業するとぽっかりと穴が開いたようになり、飲み仲間も減りました(笑)。次は建築の世界で、社会的貢献や人脈を拡げたいと考えるようになっていました。

入会のきっかけ
 ちょうどそんな時に、JIAに入るきっかけがあったのです。OZONEリビングデザインセンターが主催する模型展のパーティーがありました。そこで知り合った10人ほどで二次会に行きました。この席でJIAの中に住宅部会というものが存在していることを知りました。そのときの半数の人が、住宅部会に所属していたのです。JIAの会費も安くなっていることを知り、その場で入会の勢いとなりました。
 その月の住宅部会の会合に出席しJIAの入会手続きも進めました。JIAに入って何があるのだろう?と不安を抱いていましたが、緒先輩方と出会いその不安が吹き飛びました。


「母と祖母の家」2007竣工。木造との混構造でありながら、打放しを強調した外観。
SE構法を生かした吹き抜け空間、複雑な敷地形状にあわせて設計しました。


入会して得たもの
 住宅部会では、建築からこだわりの人生観まで議論が尽きません。もちろん酒の席です(笑)。大学出たての頃、事務所先輩を相手に酒を交わし議論をした思い出がよみがえりました。建築論をさかなにするお酒は大変うまい。自身の活力にもなっていました。このことがJIAの人脈の魅力だと気付きました。そして積極的に活動に参加しなければこの魅力は手に入りません。「JIAに入っても何もないよ」と言われたこともありますが、それは自分次第です。何事も酒の席の勢いで決めてしまう私は、広報委員会にも所属することとなりました。「JIAにどっぷり浸かるのは危険である」とJC時代の経験から警戒をしながらも、妻に「またJIA!怒」と言われない程度にがんばりたいと思っています。

目指す設計と期待すること
 私は、個人住宅の設計が主です。大学でライトの研究をする南迫研究室(工学院大学)に在籍したので、自然と調和した有機的建築を信条としています。光や風が感じられる、温かみのある空間創りを心がけています。家づくりを通して建て主が自信を持って夢に立ち向かえ、人にも環境にも優しい心が持てる「やさしさのくうかん」を作りたいと考えています。JIAの建築家の皆さんとお近づきになり、作品と人なりから設計のヒントを得られればいいなと期待しています。

〈中澤建築設計事務所〉