報告

2019年「新春の集い」第1部JIA東京大会若手セッション続編 報告 

報 告REPORT

2018年新春の集いが1月18日JIA館建築家クラブにて開催されました。

詳細は概要部分をご覧ください。

 

概 要OUTLINE

第一部は「JIA東京大会若手セッション続編・・・ 近未来研究特別委員会の報告とこれからのJIA活動について」と題して、第二部はセッションの参加者と共に会場を建築家会館 1 階ホールに移して懇親会が開かれました。

 

第一部「若手セッション続編」では、昨年9月「JIA建築家大会2018東京にて「若手セッション」と題し、本部近未来研究特別委員会メンバーによる中間報告が行われ、その続きとして、次世代のJIAを担う40代メンバー(井上宏氏;久米設計、水越英一郎氏;山下設計、羽鳥達也氏;日建設計、相坂研介氏;相坂研介設計アトリエ)に近未来10年後のJIAのあるべき姿を忌憚なく語って頂きました。

 

この若手メンバーによる研究報告に続きトークセッション後半では、六鹿JIA会長と藤沼関東甲信越支部長に登壇して頂き、建築家とJIAのあるべき姿について会場の方々からの質問に熱気ある回答と意見交換が行われました。

 

「前半:研究報告」

セッションの研究報告としては;

〇現代社会の期待と認識の乖離

現代社会が求める建築家への期待。しかしそこに潜む建築家の認識の乖離。失墜した建築家像の信頼回復に向けた具体的な施策の必要性。

〇多様化する発注形態と対応すべき建築家の新たな試み

大手施工会社のコンサル力と設計力が高まる環境では、専業設計者は上回る設計力で勝利しなければ淘汰される。建築家として設計業態のメリットとイメージを向上し、デメリットを改善すべき。

〇社会ニーズの現状紹介;発注者側が描く建築家像

某地方自治体へのヒアリングを紹介。発注者側が求める3つの建築家像とは、発信力ある著名建築家には〝希少な器″を、技術力ある建築家には〝日常使いの器″を、そして個人事務所には〝その他小さな案件″が求められています。

〇次世代に求められるストレッチな職能

現代社会の環境の変化を踏まえ、建築家に求められる役割と職能が大幅に拡張されている。建築家がどこまで職能をストレッチすることが出来るかがポイントになります。

〇〝合体ロボ形式″による他団体連携と組織改善

他団体にはない職能団体JIAの最大の強みは〝中立性″と〝全国単一組織″です。

その特性を活かしながら、トップが入れ替わり多様に変化する社会情勢に対応可能な〝合体ロボ形式″による建築三会の連携;新たなフェデレーションを提案しています。

 

「後半:トークセッション」

上記のセッション報告後に六鹿JIA会長と藤沼関東甲信越支部長が登壇され、計六名によるトークセッションが引続き行われました。

 

〇建築家と職能団体、そしてブランディングの強化;

建築家と職能団体JIAに関しては分けて議論すべき事柄ではあるが、社会は建築家を求めており、職能団体JIAも建築家の業務遂行に対して必要とされる組織体である。

スーパーゼネコン主導によるデザインビルド等の発注方式は、ビジネスモデルとして既に成立している。スーパーゼネコンへの対応の仕方を議論すべきであり、この環境下にあって職能団体としてのJIAのブランディング強化が求められるのではないか。

 

〇若手からの多彩な提言;

人口減少となる社会構成においては、世代を超えた課題を共有化すると共に、先人たちの知識と情報をアーカイブとして整備する必要がある。

・JIAは建築三会の窓口として、第三者性・中立性を活かした活動を目指すべきであり、近年の偏った報道にも、JIAは公正中立の視点で双方の意見を聞ける立ち位置にあり、同時に公平な意見を述べることが出来るとの意見が出ました。

・また現代のクライアントは根拠、データ、エビデンスを提示しないと信頼されないため、JIAのデータベースやエビデンスを利活用できる〝横通しのシステム″が必要であり、経験知の少ない若手建築家にとっても有効なシステムとなるとの意見も出ました。

 

〇おわりに

今回のトークセッションでは、中立性を活かしたJIA活動、持続可能な組織体へと強化する必要性、JIAの課題、その他多くの提言がなされました。

このセッションを経てこれまでの研究成果が最終報告書としてまとめられますので、次世代を担う近未来研究特別委員会からの最終報告書が大いに期待されます。

 

 

 

詳細情報DETAIL

開催日
2019年1月18日
主 催
(公社)日本建築家協会関東甲信越支部